AGの挑戦

昭和女子のエッセイ

ジブリの森から思い出す、愛知万博での出来事

8月宮崎アニメを何週にも渡り見ていた。

何回もみた作品だが大好きなので毎回見ている。

そこで、もうじきジブリの森がOPENするという情報を知った。

どうやら愛知万博の跡地に建設されているらしい。

 

愛知万博の跡地?

そのフレーズで愛知万博の旅行に行ったことを思い出した。

 

会社の慰安旅行で、万博を翌日に控え

近くのホテルに泊まった時の出来事である。

 

部屋から宴会場に向かうために乗ったエレベーターは

浴衣姿のおじさんや、おばさん、同じ会社の仲間と10人くらい

のギュウギュウすし詰め状態。

楽しい話し声があちこちで交わされ、

エレベーター内部はガヤガヤしていた。

 

建設会社の慰安旅行。業者さんの参加もあり

男性が多く総勢50人ほどいたと思う。

コンパニオンのお姉さんもいるらしい。

その宴会は無礼講になることは容易に想像できる。

気合いを入れないと、お酒にも雰囲気にも飲まれ大ダメージを受ける。

少しナイーブになっていた。

ぼんやり見つめるぎゅうぎゅうのエレベーター内の中に、

少々大き目の声が響いた。

 

「フローム ベトナン?」

 

完全にみんなの目は、私を見ている。

えっ?なに?どうした?一瞬時がとまる。

「from Vietnam?」

おっと、これは私に出身地を聞いているのだな

ベトナムから来たの?」としかも、英語で。

 

完全に外国の方と間違われている。

そういえば おじさんは私の方に視線を向け

何か話しているなとは感じていたのだが、私に話しかけていたとは。

もしかして、最初は日本語で話しかけていた?

返事をしないから、数回試して、最終英語になったのか?

万博だから外国の方がいてもおかしくない状況。

返事をしない私。条件がそろいすぎたのかもしれない

 

私は思わず「NO」と言いそうになったが

ここで英語で返してしまったら、外国人疑惑が消えない。

数秒で踏みとどまり「大阪から来ました」と日本語で答える。

そのことによって、静まり返ったエレベーター内の緊張がとけ

再び時が動き始めた。

みんなの謎が解けスッキリしたことによる穏やかな時間。

そのあとはエレベーター内は仲間となり、

各階で降りていく人たちを笑顔で見送る。

 

うすうすアジア顔だとは思っていたが、本物だなと証明された日。

ネタもでき、楽しく宴会も過ごし

翌日は愛知万博を堪能し、もりぞうのお土産を買う

 

その中でも列に並んでいるスキを狙い、

おじさんやおばさんから話しかけられ、

しばしの穏やかな時間を共有する。

話しかけられやすいと色々得だなと感じた出来事だった。

 

ジブリの森」

ジブリの世界観もステキだし、

そこに集う人たちとのしばしの交流も楽しみに出かけてみようかな。