AGの挑戦

昭和女子のエッセイ

カバンの中身 炒り塩…


今週のお題「カバンの中身」

 

私は一時スピリチュアルにはまり、占いや開運方法を信じていた。

といってもいい事だけだが。

 

その中で、「炒り塩」が効果があるような気がしていた。

 

炒り塩とは、「天然のお塩を5分くらいフライパンで空炒りしたモノ」

それを「掃除する時に雑巾に入れたり、部屋の四隅に置いて空間を浄化する、

部屋にまき掃除機で吸い取った後拭き掃除」など

と書かれていた。やってみたら空間が凛としたような。

運気が上がってきている!運気が上がってきている!

こういうのは思い込むっていうのがいい。信じる者は救われる。

 

そして、出かける時も魔除け的な要素があるらしいので

小さいジップロックのような入れ物に入れて持ち歩いていた。

特に新しいところに行く時にはお守り的要素も兼ね備えていた

(私的にね)

そして、もう一つの理由が以前見た、奇跡の生還のテレビ。

それは確か一人暮らしでトイレに閉じ込められた方が

盛り塩をなめて生き延びたというというお話だった。

 

「これは!

魔除け、空間浄化、サバイバルOKという最強のツールではないか!」

と思っていたこともある。

 

常にカバンの中には炒り塩。

子どものポケットティッシュほどのサイズの炒り塩を数袋持ち歩き

車の中にも入れていた。

そして友人などにも袋ごとあげていた。

 

しばらくたって気づいたのだ。

これって、薬チックだと。売人みたいだ…

どうしようと考えた末、持ち歩くのをやめればいいのに、

なぜか塩の袋、炒ってるところや袋に詰めた模様を写真に収め、

警察の方などに見せようと考えていたのだ。

私の携帯のアルバムには「○○の塩」のパッケージと製造過程が納められていた

なんだったら車には写真を印刷して塩と入れていた。

 

いやいや、やめろ…

ラケル

そこまでして持ちたかったのだ

 

後で考えるとそんなに持ち歩くと重いし、湿気てくるから

あんまり意味ない。

バカだよほんとに。

炒り塩はカバンに入れるのではなく、都度作るものだと

昔の私に伝えたいと思う。