AGの挑戦

昭和女子のエッセイ

うるおいLIFE(ゴージャスサングリア)

私は梅酒と同じくらいサングリアが好きだ。

総じて果実酒が好きなのだ。

フルーツビネガーも好きだからフルーツが好きなのか。

 

私は毎週フルーツを数種類買う。

基本買出しは週に1回にして時短に。

誘惑に負けないようにするためでもある。

 

スーパーに行くと入口付近に並ぶモモ様。ぶどう様。なし様。

お値段もなかなかゴージャス。

味は間違いなくおいしい。

そんな中、2つで400円という代物のモモを見つけた。

お盆に高いフルーツ達を食べたばかりなので気が引けるが、

この金額ならOKだ。

いい香りが部屋中に漂う。

素晴らしいフレグランスだ。いっきに部屋がゴージャスになる。

 

そんな中、禁断の組み合わせてを思いついてしまった。

「ワインに漬けてみよう」

簡易サングリアである。

 

包丁の背でモモをなで、するりと皮をむくと

なんともかわいらしく、いい香りがする、つるっとした表面が姿を現した。

そのままかぶりつきたいという衝動をおさえ慎重にすすめる。

おっと、官能小説みたいになってしまった。

モモのせいだ。

 

できるだけ早く染み込ませたいと小さめにカットし

グラスに入れる。

小ぶりなモモだがグラスにいっぱいになってしまった。

ワインを注ぎ冷蔵庫へ、そして自分はお風呂へ。

風呂上がり、適度な染み込み、ワインが少し冷えた頃の

最高のタイミングを予想しての行動だ。

 

だが、いつもより早めにお風呂を出てしまった。

待ちきれなかったのだ。

部屋に戻り、髪を乾かし、一口いただく。

 

めっちゃおいしい!!

すべて最高!!

なんだこれ~


!!

 

すぐになくなった。

やばいモノを作ってしまった…

 

それから、週一買出しをやめ、モモ様を物色する生活が始まった。

700円台ならOKとしてしまっている自分がいる。

リピートしまくりだ。

 

今は、モモの為に仕事を頑張っている。

モモサングリア中毒になる前に、早くモモの旬が終わるのを祈っている。

 

しかし、私は

ぶどう様もなし様も赤ワインに合うことを

すでに知っている

ゴージャスサングリアには気を付けないと。