AGの挑戦

昭和女子のエッセイ

うるおいLIFE(ハサミ)

私は、四半世紀以上の時を超え、小学校入学時に買ってもらった

キキララちゃんのお道具箱に入っていた、ピンクのハサミを愛用している。

 

愛用と言っても、今は自分の部屋に置いているので、

ごくまれにしか使わない。

服を購入しタグを切る時、

服から糸が出ている時、

お菓子の袋が開けられず、ギザギザ沿って開けるかどうかの瀬戸際の時

ぐらいだ。

 

現存するキキララちゃんグッズはハサミしかないので

くすみピンクがどれほどくすんだものかは

もう誰も知ることができない。

 

ただ一つ言えることは、ずっとずっとそばにあるという事。

それは、まだ口の中に残っている乳歯と同じで大切な存在なのである。

 

昔はもっと活躍していた。

勉強の時、工作の時、裁縫の時、梱包の時

傷の手当に使うバンドエイドのオリジナルカットなど

様々な場面でだ。

当時は1本のハサミをアチコチ連れ回し使っていたが、

今は適材適所スタイルに変えた。

 

仕事用に1本

裁縫用に1本

工作、梱包はカッターがメインに

そして自分の部屋に1本(キキララちゃん)

リビングや和室などよく使う場面でもそれぞれに置くようにしている。

 

そうした方が確実に動線がよくなり、効率UP。

探す時間も短縮できる。

 

ネチャネチャになってしまったときは

ガムテープ(紙)で粘着を取り

切れづらいときはアルミホイルを切る、こする

これでばっちりなのだ。

 

適材適所スタイルとメンテナンス。

1本のハサミにかかる負荷も減り、各段に長持ちする。

私は、キキララちゃんのハサミはいっそ生涯を共にしたいと思っている。

 

もし、あなたのお家に何本もハサミがあるなら、

よく使う場所にそれぞれ置くのはどうだろうか?

スッと取り出せるストレスフルな生活になるだろう。

宅配が多いなら、開封する場所に1本あると便利。

 

そして四半世紀以上共にできる大切な仲間(ハサミ)に

出会えることを願っている。