AGの挑戦

昭和女子のエッセイ

うるおいLIFE(樹皮の紙漉き)

みなさんは樹皮の紙漉きをご存じだろうか?

樹の皮を使い漉いた紙のことである。

樹の繊維自体が模様となり、荒くも繊細にも表現される。

 

私がこの紙の出会ったのは2年前。

友人に誘われて出かけたとある作家さんの個展だった。

大きな作品や、小さい作品、たくさんのモノ。

色もきれいで、1枚1枚違う表情を見せるこのモノたちに

私はその日に虜になったのだ。

その日から先生と呼ぶことにした。

 

私は特に光を透かして見た時の模様や色が気に入り

手にとっては光を透かすことを繰り返していると

知らぬ間に1時間ほど経過していた。

 

私はこの紙漉きは、『紙』ではないと思う。

人の心を癒すモノ、そして空間をグレードアップさせる本物のモノだ。

 

照明に使えば、光をより柔らかにする。

100均で照明を買ってきて、カバーにしたのだが

どれだけグレードアップさせてしまうのだろうか。(写真あり)

これはいにしえからの光だと思う。

 

壁に飾れば、立派なアートになる。

自然の素材と、古来からの工法、先生の技により、

本物のオーラがでてしまう。

 

また『紙』として字を書いてみると、

下手な私の字を、味のある字に変えるのだ。魔法である。

 

柄も、色も、素材も大きさも、空間に合わせて制作できてしまう点が

手漉きならでは、経験豊富な先生ならでは。

2mを超える作品は、空間を想像以上にダイナミックに変える。

 

ダイナミック、繊細、個性的、柔らかい、味がある、優しい・・・

色々な表情を見せてくれるモノたち。

そのうえ、漉き直して形を変えたり、最終は土に還る、

これ以上ないecoなモノだ。

熱い思いが止まらない。

 

私の野望は、大型作品を、一流のお店に置いてもらうことだ。

熱い思いは抑え気味に営業することにしよう。

ひかれてしまうからな。

 

 

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